風呂敷の模様が持つ意味を知る

伝統的な風呂敷の染め方

オリジナルの風呂敷の作るときに、どのような染色方法で行なうのかが問題になります。
この時には印刷の鮮明さをどこまで必要とするのか、洗濯をおこなうことで色落ちしないのかと言った
耐久性を考慮して具体的に、どのような印刷工程を経るのかを決定することになります。

現代では、風呂敷などの素材に対してはシルク印刷と言う方法が最も一般的に採用されている訳です。
以前はシルクの幕を張って印刷していたので、名前の由来にもなっていますが
現在ではシルクは使用せずに、ナイロンやテトロンなどの素材が使用されています。

様々な用途で使われているシルクスクリーン印刷はなぜ生まれたのか

シルクスクリーン印刷は、日本古来の技術「ステンシル」が基となっています。
これは、絵や文字の形に切り抜いた型紙の上からインクや染料を塗って写し取る技法です。

当時は世界から高い評価を得ていて、国内にて高密度の毛髪式型紙や糸入型紙が製造されていました。

1907年には、イギリス人のサミュエル・シモンが日本の技法から着想し、
人毛や生糸の代用品としてスイス製のシルクを使った「シルクスクリーン・ステンシル」を生み出して
特許を取得しました。

これが、シルクスクリーンのはじまりと言われています。

戦後からしばらく経った昭和23年には、菅野一郎氏がシルクスクリーン印刷機を発明しました。
その後、ガリ版印刷が一般的だった業界の中で、美濃紙業所の創業者・塩谷広五郎氏が
スクリーン印刷機の開発に投資し、その職人を要請する施設も用意しました。

これにより、多くの人材が生まれたため、シルクスクリーン印刷が幅広い分野で利用されるようになりました。

大量発注にもお勧めのシルクスクリーン印刷

仕上がりはきれいなことから、イメージどおりの発色が可能なので広く普及しているのです。
この方法の特色は色ごとに版を作ることになる点にあります。
そのため大量に印刷すればするほど、コストを抑えることが出来る特色を持っているのです。

コストを抑える

そのため、クラスやチーム・店舗スタッフやイベントでの即版などの
同じデザインでのプリントが必要な場面では、特にお勧めできる方法です。

風呂敷以外にはTシャツやポロシャツ・エプロンなどのウエアやグッズに
直接インクでプリントするのが、鮮やかな発色の秘密といえます。

また、プリントの版は職人が熟練の技術で作ることも、鮮やかな発色を実現するポイントです。
特に濃い色でも色あせたり、むらが出たりすることもなくプリントできるので、
希望のデザインをプリントすることも叶います。

ところで、シルク印刷を成功させるには幾つかの注意点があるので注意が必要です。
出来る限り大量にプリントすることは費用面で大事ですが、発色が鮮やかな特性を活かすためには
色数は出来る限り抑えるのが賢明といえます。

色数を少なめに

多色にこだわると版が色の数分必要になるのでコストがかかることになるのです。
むしろカラーを絞ることでスッキリしたデザインとなり、一体感や訴求性を上げると言った
メリットを最大化することに繋がります。

そして印刷する面も欲張らないことです。
例えば表面と裏面両方に印刷する面を増やすことも、同様に版を作ることが必要でコストが嵩みます。

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